「ニードルパンチカーペット」とは?

 

展示会や冠婚葬祭で良く見かける簡易的なフェルト状のカーペット「ニードルパンチカーペット」。

床材や養生資材として施工が簡単なことから、仮設や常設と様々な用途で利用されており、

ディスプレイ業者や内装業者の間では「ニーパン」や

「パンチ」「パンチカーペット」という名称で親しまれています。

 

ここではパンチカーペットの施工方法や製造方法についてご案内したいと思います。

 

 

1.パンチカーペットの製造方法

 

ポリエステルやポリプロピレンの不織布繊維を、

針(ニードル)のような特殊な突起物により適度な厚さに圧縮(パンチング)してフェルト状に製造します。

裏面には施工性(接着性)を向上させるためラテックス(合成ゴム)で加工しているものが多くございます。

下図のように、特殊な針がウェブを高速往復して針の微小な突起で繊維同士を絡ませて結合し樹脂スプレーで乾燥させます。

 

  

 

2.製品仕様と構造図

 

①表面の繊維(原綿)は、主にポリエステルやポリプロピレン。

②裏面はラテックス(合成ゴム)を塗布してあるものが多い。

(施工の際に両面テープやボンドの接着性を上げる為、裏面にラテックスを加工する)

③厚みは主に3mm~6mm程度、薄いものは短期用途、厚くなればなるほど耐久性は良くなり高品質・高コストとなる。

 

構造図

 

 

3.名称「ニードルパンチカーペット」の由来

 

針(ニードル)で圧縮(パンチング)してフェルト状のカーペットに仕上げるという製造工法から、

正式には「ニードルパンチカーペット」というが、内装業や建築業、

ディスプレイ業者の間では「ニーパン」や「パンチ」と呼ばれることが多いです。

 

4.使用用途

 

①短期用途

      • 展示会
      • イベント
      • セレモニー
      • コンサート
      • 舞台装飾
      • 冠婚葬祭
      • 建築現場の養生シート

 

短期で廃棄・撤去、リサイクルする展示会やイベントでは、2~3mm程度の低コスト品を使用する事が多く、

結婚式やセレモニーなどに使用される「レッドカーペット」は3~5mm程度の厚みのある高品質なものが利用されます。

 

短期用パンチカーペットの参考リンクはこちら

 

②中長期用途

      • 店舗
      • 住宅など
      • エレベーターの壁面養生

 

住宅や店舗などで中期的な利用を目的とした比較的高品質で厚手なパンチカーペットを利用することが多く

また床材としてだけでなくエレベーター壁面の保護材としても利用されます。

 

施工方法

両面テープと接着剤

短期には両面テープで施工する事が多く、下地や使用期間により接着剤やボンドを使用します。

 

二ードルパンチカーペット施工用の接着剤の参考リンクはこちら

パンチカーペット施工用両面テープはこちら

 

※下地材や使用期間や歩行量によって施工方法や接着剤も変わりますのでご注意下さい!

 

5.施工方法(貼り方)

パンチカーペットは他のタイルカーペット等とは違い、糊(接着剤)を使用する必要がありません。
パンチカーペットは展示会では主に両面テープを使用して施工されます。
その為、施工方法(貼り方)が広く知られておらず
カーペット用の接着剤を使用されたり、
両面テープなどでまったく固定されずに使用されたりして
お困りの声を聞くことがしばしばあります。

デコレーションマーケットでお勧めしているパンチカーペット用床用両面テープをご紹介します。

 

①カーペット用両面テープ リンレイ ピールアップテープ #920

片面強粘着/片面再剥離の両面テープ。
下地への糊残りを抑える便利な両面テープです。
展示会や短期のイベントなど原状復帰が必要で
下地を痛めたくない時に最適です。
また、再剥離で撤去の作業時間軽減にもつながります。

 

白い面(離型紙側・強粘着):カーペットの裏面に
青い面(テープ内側・再剝離):床面に
ご使用ください。

可塑剤を含む軟質塩ビ床にも使用できるので、
催事関係に最適です。(塩ビカーペットには使用不可)

【サイズ】 30㎜幅×25M
【厚 さ】 0.29㎜
【粘着力】 2.40N/cm / 6.35N/cm
【販売単位】1巻

 

床用両面テープをまずは青い面(テープ内側・再剝離)を床面に貼り付けていきます。

四方とおおよそ1000mm間隔を目安にで中桟を入れていきます。

床面に両面テープを貼り終えたら、いよいよパンチカーペットを敷いていきます。

両面テープの剥離紙を剥がしてパンチカーペットを合わせていきます。

四方やパンチカーペットのつなぎ目は剝がれやすいのでしっかり圧着してください。

パンチカーペットの施工はこれで完了です。

始めて施工される方は両面テープを必要数+1巻予備で持っておくと安心かもしれません。

5.総括

 

パンチカーペットの使用用途は主に床材ですが、壁材、養生材としても使用用途は様々です。

歩行量や利用期間によっても使用するパンチカーペットのグレードを選択する必要があります。

厚みがあれば耐久性やクッション性が向上しますので、店舗や内装、住宅関係の長期用途に向いていると考えられます。

 

(株)パック・デコマ事業部では、「CALTEX(カルテックス)」というブランドで

短期用途(約2.6~2.8mm厚)のニードルパンチカーペットを販売しています。

 

またサンゲツなど大手のインテリアメーカーのパンチカーペットも多数扱っており、

様々な使用用途にお応えすることが可能です。是非、お気軽にご相談下さい。

 

株式会社パックのリンク先はこちら

「CALTEXパンチカーペット」の商品ページはこちら

 

※関連リンク

株式会社サンゲツのリンク先はこちら

 

いかがでしたでしょうか?

デコマブログでは、今後もパンチカーペットの具体的な施工事例などもご紹介していきたいと思います。

パンチカーペットの選択は奥が深いので、是非お気軽にご相談下さい!

 

(株)パック デコマ事業部 TEL 03-5609-7600

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